これを読めばハースストーンの勝負の綾がわかります。
ハースストーン、シンプルだけど派手で面白いですよね。
でも、なかなか勝てないという人に、ハースストーンが上手くなるコツをお教えしましょう。
ハースストーンというゲームは他のカードゲームと同じようにリソース管理が重要なのですが、ハースストーンでは、それと同じくらい「ミニオン同士の攻防」が重要になっています。
例えば、相手側に1/1ミニオンがいて、こちらにも1/1ミニオンがいる場合、どう行動すれば勝ちに近づくでしょうか?
答えは「ミニオンでヒーローを攻撃する」です。
ハースストーンを始めたばかりの頃は、相手が何をしてくるかわからないので、なんとなくミニオン同士をぶつけて安心したくなるものですが、それでは勝てる試合を拾えなくなります。
試合の終盤、「あと1点あったら勝っていたのに…」という経験は誰にでもあると思います。
そうゆう試合は『過剰な防御』をしていなければ勝っていた可能性が高いです。
さきほどの例で考えてみましょう。
1/1ミニオン同士をぶつけ合った場合、場には何も残らないですが相手ヒーローにもダメージは入っていません。
その後の流れを追ってみましょうか。
こちらが2/2ミニオンを出してターン終了。
相手も2/2ミニオンを出して終了。
こちらはまた2/2ミニオン同士をぶつけて終了…と理論上は延々とミニオン同士の殴り合いで終わります。
両ヒーローは1点もダメージを受けません。
もちろん実際は、ミニオンの質や呪文カードがあるので、どちらかにバランスは傾いて勝敗が決まります。
ですが、それはデッキ構築の問題であって、ミニオン同士の攻防の本質とは別の話です。
ミニオン同士の攻防は「基本スタンスはヒーロー攻撃」が一番勝率がいいのです。
先ほどの例をつかって説明しましょう。
こちらが1/1ミニオンでヒーローを攻撃したあと2/2ミニオンを場に出しターン終了。
ここで、相手が1/1ミニオンでこちらの1/1ミニオンを攻撃したとします。
その後、2/2ミニオンを出してターン終了したとすると、どうなるでしょうか?
場には両方に2/2ミニオンが残りますが、なんと”相手ヒーローだけ”が1ダメージを受けている事になります。
これを続けると、次のターンは相手ヒーローだけが2ダメージを受ける事になります。
このままゲームが進めば理論上は勝ちです。
「実際のゲームは違う」と思うかもしれませんが、ミニオンでミニオンを攻撃するとその分、相手ヒーローへ行くはずだったダメージが消えてしまうことに変わりはありません。
このゲームは「相手ヒーローの体力を0にすれば勝ち」なのです。
それ以外の勝ちはありません。
じゃあ、何も考えずにヒーローだけ殴っていればいいのか?というとそれもちょっと違います。
この必勝法が崩れるパターンは幾つかありますが、一番よくあるのが全体除去です。
例えば、お互いヒーローだけを殴り合うと場にはミニオンで溢れ返る事になります。
そこで、相手が全体除去を使うと、こちらのミニオンだけが大量に除去され、一気にバランスは崩れます。
先ほど書いた「基本スタンスはヒーロー攻撃」は間違っていませんが、例外もあるということです。
どうゆうシチュエーションでミニオン同士をぶつけ合ったほうがいいのかは、細かすぎてここには書ききれません。
そこは、日々の試合から学んでください。
”ヒーローを攻撃したけど状況が不利になった”場合は、ミニオン同士をぶつけ合った方が正解の確率が高いです。
そうゆう所に気づきやすいのも利点の一つです。
とりあえず相打ちにしておけば状況は劇的には変化しないので、どこが悪かったのかに気づきにくいのです。
次の試合で同じミスをしなければ失敗は無駄ではありません。
1例を挙げると、相手の場に特殊な効果を持ったミニオン、例えば「ナイフジャグラー」がいた場合、ジャグラーを放置してヒーローを殴るのは失策です。
その他にも、相手の手札がバフカードばかりだった場合はミニオン同士ぶつけあってミニオンを場に残さなければ、相手はいずれ何もできなくなります。
こうゆうわかりやすい例なら簡単ですが、一見するとミニオン同士をぶつけないと不利になりそうな場面でも、実はヒーローを攻撃した方が勝っていたという難しい場面がたまにあります。
まあ、そうゆうところがハースストーンの奥の深さだと思います。
ただ漫然とプレイしていては、その奥の深さに気づけないので、1ターン1ターンよく考えてプレイしましょう。
きっとハースストーンがもっと面白くなると思いますよ。