古来、コードに関しては、素人がちょっと勉強したくらいでは、全く理解できないくらい奥が深くて難しいものでした。
でも、大丈夫。
今はiPadがあるんですよ。
というわけで、iPadを使ってお手軽にコードの勉強をしましょう。
分厚い本を読む必要もなし。
iPadがあれば、誰でも直感的にコードが学べます。
使うのはGarageBand。
これが無料なんですから、使わない手は無い。
GarageBandにはSmart Keyboardという機能があります。
みなさんも一度くらいは触った事があるはず。
だけど「なんかよーわからん」って思った人は多いでしょう。
とても画期的な機能なのに、説明が足りないんですよw
でも、これを読めば、誰でもSmart Keyboardが使いこなせます。
とりあえず、実際にGarageBandを起動して触りながら見てください。
じゃないと絶対理解できません。
これがSmart Keyboardの画面です。
このまま使ってもいいんですが、このブログを見てる人ならピアノの音よりシンセの音の方が親しみがあるはず。
変えてしまいましょう。
FMシンセの代名詞ともいえるYAMAHAのDX27の形をしたアイコンをタップして選んでください。
初音ミクのカラーリングの元になったシンセです。
その次にキーをメジャーからマイナーに変えましょうか。
普通のコード解説書では鍵盤で弾くことを前提にしているので、弾くのが簡単なCメジャーを例にしてあります。
でも、それだとCメジャーの響きが好きな人しか楽しく学べません。
だからここでは、あえてマイナーにします。
右上のスパナアイコンをタップして「キー」というメニューをタップします。
次に「マイナー」をタップします。
これでOKです。
地球上の音楽は大きく分けて三つあります。
「メジャーキー」か「マイナーキー」か「どちらでもない」です。
これは別に有名か無名かという意味ではなくて、聞いた時の印象が違うんです。
メジャーキーの曲は明るくて素朴な感じ、マイナーキーの曲は暗くて洗練された感じがします。
もっとわかりやすく言うと、メジャーキーは「にゃんぱす〜」でマイナーキーは「闇の炎に抱かれて消えろッ!」という雰囲気になります(?)
クラブミュージックは大抵マイナーキーです。
つまり中二病(!?)
メニューの上の方にCとかD♭とかありますけど、そこはまあ、説明すると長くなるので、触れません。
メジャー、マイナーのカテゴリの中でもCとかAでは、少し雰囲気が違うよくらいの理解でOKです。
ちなみに私はCマイナーの雰囲気が大好きです。
以上の設定でコードを学ぶ準備が出来ました。
こんな画面になったと思います。
この真ん中にある白い枠の中をタップすると音が鳴ります。
まったくの初心者がこの画面を見ても、簡素すぎて「なんか奇麗な音が鳴るなぁ」としか思えません。
これでは、せっかくの機能も猫に小判。
まずは白い枠に書かれた文字の意味を解説します。
この白い枠にそれぞれ書いてある文字、E♭とかGとかアルファベットが振ってありますが、これはコードの名前です。
よく見ればアルファベット一文字+○○という形になっているのがわかると思います。
○○の方は気にしなくても大丈夫。
アルファベット一文字の方に注目してください。
このアルファベット、C, D, E, F, G, A, Bの7文字はそれぞれドレミとほぼ同じ意味です。
さきほど、Cマイナーキーに設定したので、Cが"始まりの音"になります。
例えばキーをAにしたらA, B, C, D, E, F, Gの順で、Aが始まりの音になります。
この順番はとても重要!
Cマイナーキーの並び順に数字をつけるとC=1, D=2, E=3...となります。
それから1、3、6を『青のグループ』2、4を『緑のグループ』5、7を『赤のグループ』と三つにわけます。
それを画像にするとこうなります。
この画像はとても重要ですよ。
しっかり覚えてください。
初心者でもSmart Keyboardを使えば、簡単に奇麗な音がならせますが、「コードを鳴らす”順番”がよくわからない!」という状態に陥ります。
でも実は、この順番には”ある法則”があるんです。
それは…
- 青と緑はどの色の数字にも進める
- 赤は青にだけ進める
- 2は5にだけ進める
- 3は1か6からしか進めない
- 3は1か6か4にしか進めない
- 最後は1か6で終わる
基本的なルールとしては
- 青→緑→青→
- 青→緑→赤→青→
- 青→赤→青→
例えば
青→青→緑→青→緑→緑→赤→青→赤→青
という順番で演奏しても良いという事です。
試しに、画面上部にあるAUTOPLAYを適当に選んでから、1→4→5→1と順番にタップして鳴らしてみてください。
良い音するでしょ?
それは上のルールに沿っているからです。
この136が青、24が緑、57が赤というグループわけはキーが変わっても一緒です。
例えばGメジャーキーではGが1で青、Aが2で緑になります。
実はこれ、絶対的なルールというわけじゃなくて、このルールに沿っていない曲はいっぱいあります。
でも、いきなりそんなことをしても迷子になるだけなので、基本が身に付くまでは、このルールを守りましょう。
次回は、白い枠の中の段の意味を解説します。
これがわかると、より奇麗な流れになりますよ。