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2012年5月4日金曜日

アセンション考察

アセンションは運の要素が強そうに見えますが、やはり巧緻の差は大きいです。

アセンションでもっとも重要なのは『最初の2ターンでどんなカードが取れるか?』でしょう。
スタート時点でプレイヤーのデッキは


アプレンティス《Apprentice》x8とミリシャ《Militia》x2です。
そして最初のドローは5枚。

ということは、初手の構成は

  • アプレンティス3枚とミリシャ2枚
  • アプレンティス4枚とミリシャ1枚
  • アプレンティス5枚

の3パターンしかありません。
2ターン目も同じです。
確率的に『アプレンティス4枚とミリシャ1枚』の組み合わせがもっとも出易いです。
たとえアプレンティス3枚の組み合わせでも次のターンでは必ずアプレンティスが5枚出てきます。
つまり『最大5ルーンで、どのカードをとるか?』を考えるのが勝利への近道です。

私が考える優先順位は

  1. 圧縮カード
  2. コンストラクト
  3. パワー or ルーンカード
です。

もし場にこんな感じでカードが出ていたら

  

アーバイターオブザプレセペイス、シェイドオブザブラックウィッチ、ユグドラシルスタッフ、アーハテンプラー、デーモンスレイヤー、リアクターモンクの順で取ると思います。
場がモンスターだらけならシェイドオブザブラックウィッチが最適だと思います。
でも、よほどのことがない限り、初手アーバイターオブザプレセペイスは鉄板ですね。
2ラウンド以内に取れたら5ラウンド目に引かない限り、ほぼ勝てるでしょう。
5ラウンド目に引いてしまうと次に引けるのは最低でも8ラウンド以降になってしまい、2ラウンドまでに引いた意味がなくなってしまうからです。
もし、相手にとられてしまった場合の対策は、絶対に「デッキを掘り進めるカード」を渡さないことです。
カードが2枚以上引けるアセンティックやライブラリアン、もちろんダーサやシーイングアイも。
この4種が渡らなければ、相手のアーバイターは力を発揮できません。

アーハテンプラー、デーモンスレイヤー、リアクターモンクは場の流れ次第です。
アセンションの面白いところは、同じカードでも取ったラウンドによって強さが変わるところです。
2ラウンド以内のアーバイターは最強カードですが、15ラウンド目ではただのゴミです。
名誉点がたったの1しかないので各色のイニシエイトより弱い状態になります。

アセンションは序盤の4ラウンドで大体の流れができます。
最初の2ターンは上で述べたようにパターンが決まっています。
2ターンが終わった時点でデッキは12枚か13枚、運が悪い時は14枚になっていると思います。
ということは次の2ラウンド分のドロー10枚と5ターン目の手札の半分くらいまでは比較的予測しやすいといえます。

アセンションはデッキ構築型カードゲームなので、最終的に良いデッキを作った方が勝つと言えます。
良いデッキとは『無駄カードが少ないデッキ』と言ってもいいです。

ラウンド5以降で引いてくるアプレンティスやミリシャほど、いらないカードはありません。
この合計10枚の無駄カードが少ないほうがより『良いデッキ』と言えます。
終盤と言えるラウンド10以降になると、圧縮されていないデッキだと合計20枚前後になります。
そうすると無駄カードが半分近くになるわけで、5枚ドローして2枚か3枚が弱いカードということになります。
これでは安定して勝つことは難しいです。
その邪魔な無駄カードを消せるのが、圧縮カードというわけです。

その次に『良いデッキ』は『コンストラクトが多いデッキ』です。
コンストラクトはアセンションの肝で、取れたコンストラクト次第でプレイの内容が変わるため、毎回変化にとんだプレイが出来ます。
逆にいうとコンストラクトを取らないとまず勝てません。

なぜコンストラクトがそんなに強いのか?
理由は四つあります。

まず、『リソースアドバンテージが大きい』です。
例えば、ユグドラシルスタッフを3ラウンド目にセットできたらゲームが終了する15ラウンド前後まで毎回パワー1が貰えるので合計で12前後。
このゲームは名誉点を競うゲームです。
パワーやルーンは半分くらいが名誉点に変換されます。
ですから、名誉点で6ポイント前後は最低でも稼げることになります。

次に『カードリソースを消費しない』です。
コンストラクトは場にセットするので、一度ドローしたら次ターンからドローしなくても効果が出ます。
つまり、毎ターン、コンストラクトの数だけカードを引いているようなものなのです。

さらに『デッキを薄めない』。
コンストラクトは場にセットするのでデッキに戻りません。
つまり、他の重要なカードを引く確率を下げることなく名誉点が稼げます。

最後に『コンボカードである』です。
シャドースターとムラマサ以外のコンストラクトは何かしらのコンボができます。
スナップドラゴンと緑のヒーローで毎ターン名誉点を稼ぐとか、ジオールシーイングアイとセトラウィーバーオブスターズで獲得したヒーローを即座にドローするとか。
メカーナのコンストラクトコンボで最終的に150ポイントの名誉点を稼いだこともあります。
その時は10枚くらいコンストラクトが貯まっていました。
とにかく、コンボは名誉点を通常より多く稼げるチャンスです。
積極的に狙っていくべきでしょう。

いいことづくめのコンストラクトですが、弱点もあります。
モンスターのカラッシブウィダーとシータイラントによるディスカードをされると、上記の利点は半減してしまいます。
ディスカードすることでデッキは薄まり、1ターンに5枚ドローできるうちの1枚を消費して、またドローしなければなりません。
もちろん、もう一度セットするまで、最低1ターン、長ければ7、8ターンは恩恵がうけられません。
1ゲーム平均15ラウンド前後と考えるとかなり辛いものがあります。

ですが、合計100枚ある山札にたった7枚しかない上に、カラッシブウィダーは1枚だけしかディスカードできないし、シータイラントは1枚しかコンストラクトを持っていない場合はまったく効果がありません。
半分は山札に眠ったまま、場に出てきた半分も自分で倒せて、半分は被害の少ない後半だと計算すると、そう怖がるレベルでもないです。
(ただし、多人数対戦となると話は別ですが)

と、いうわけでコンストラクトは強いのです。

もう一つオマケとして『無駄カードの少ないデッキ』を作るコツを。
アセンションの中には弱いけれど『カードを1枚引く』と書かれたカードが結構あります。
こうゆうのをMTGではキャントリップと言いますが、キャントリップの付いたカードは『デッキを薄めません』
キャントリップの付いていないカードは『デッキを薄めます』
無駄の無いデッキでルーンが余ったら、キャントリップの付いているカードを取るか、もしくは『何も取らない』という選択肢もあるということを覚えておくといいでしょう。

これらのことを頭に入れておけば、2レベルのCPU(結構強い)でもオンライン対戦でも普通に勝ち越せるようになりますよ。
私はオンラインで50戦して36勝14敗でした。