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2012年5月23日水曜日

Phoscyonとabl2どっちの音がいいの?

 VS 

今回はiPadとまったく関係ないお話。
TB-303エミュの二大VSTi、Phoscyonとabl2どっちの音が、よりTB-303に似ているか?

まあ、あくまで私の意見にすぎないんですが、結論から言うとPhoscyonの方が似ていると思います。
なぜかというと、Phoscyonの方が「アナログっぽい」んですよ。
abl2の方が低音がクッキリした印象をうけました。
別の言い方をすれば、Phoscyonの低音は丸い感じがします。
それと、レゾナンスに関してはPhoscyonの方がより高音が出ます。

何にしてもPhoscyonとabl2には、わずかな差があります。
両者の音はまったく同じではありません。
そして、この動画を見れば、実機との違いがわかる人はほとんどいないと思います。



でも、音で言えばPhoscyonの方がわずかに上なんですが、打ち込みやすさは断然abl2なんですよ。
そこが悩ましいところで、どっちも良い所があるんですよねぇ。
特にabl2はMIDIキーボードを使った打ち込みも可能なんです。
Phoscyonは打ち込み部分に関してはMIDI信号を受け付けないんですよ。
あと、ピッチモードもない。
abl2にはauto ADVという名前のピッチモードがあります。
つまりPhoscyonは内蔵シーケンサーを使う場合、マウスでステップを移動させつつ、打ち込まないといけない。
これはさすがにつらい。
どうやらPhoscyonはDAWのMIDIシーケンサーを使うのを想定しているようですが、ノートの長さがものすごく微妙。
一応C1を基準にして、ノートの長さは64分を2つと1/3くらいで、アクセントはベロシティを96以上にして、スライドは後ろのノートに完全に被せるように伸ばせば、同じ状態になるはずです。
Phoscyonから出ているMIDIをレコーディングするとそうゆうデータなので。
ただ、パターンを管理するのが、かなりめんどくさくなるかも。

ちなみに、abl2のプリセットパターンの方がカッコよくて、すぐ使えそうなのが多かったです。
さらに、スキンも変えられるのでTB-303そっくりのUIにすることも可能です。

abl2でパターンを管理、作成し、MIDIデータを出力して修正してからPhoscyonで鳴らす、というのが一見遠回りに見えて、一番TB-303らしい方法かもしれません。
(abl2から直接MIDIを送れたら良いんですけど、ノートの長さやベロシティが少し違うんです)

どちらか一方を選ぶとしたら、TB-303のシーケンサーに慣れている人はabl2、DAWのシーケンサーに慣れている人はPhoscyonがいいと思います。