ラベル

2014年2月5日水曜日

ドラムマシンでビートメイク入門


ドラムマシンを使えば、どんな初心者でもすぐに音楽を理解できますよ。


現代の音楽にドラムは欠かせないものです。
音楽の三大要素「リズム」「メロディ」「ハーモニー」の中の一番重要なリズムを決めるのがドラムです。

そのドラムはジャンルによって、ある程度の演奏パターンが決まっています。
だから、そのパターンさえわかれば作るのは比較的簡単なんですよ。
本当に。

今回はDM1を使って説明しますが、DM1を使うのは単に「説明がしやすいから」という理由なので、別にどんなアプリを使ってもかまいません。

では、さっそくパターンを打ち込んでみましょう。
細かい事を気にする必要はありません。
画面を見て同じように打ち込んでみてください。
KICKはキック、SNAREはスネア、HHはハイハット(主にCLOSEDクローズドとOPENオープンの二種類)だけわかれば、後はなんとでもなります。
まずは、テクノやハウスに使われる基本的な四つ打ちから。


この画面1つで1小節の長さです。
さらに1小節は4つに区切られ、それを拍と呼びます。
よくいう四拍子というやつです。
DM1では灰色と黒のボタンで区切られています。
四つ打ちは文字通りキックを拍の初めに4つ打つのでそう呼ばれています。
テンポを決めるBPMは120以上が良いと思います。
これはアルコールを摂取したときや軽い運動をしたときの心拍数に近いものです。

実際に打ち込んで聞いてみてください。
「ドチタチドチタチ」って感じで鳴ると思います。
見た目とってもシンプルですけど、すごく重要な要素が沢山含まれているんですよ。

まず、キックとハイハットに注目してください。
キックが鳴って、次にハイハット、次にまたキックと繰り返します。
頭を振ってリズムをとってみると、キックの低音で頭が下がり、ハイハットの高音で頭が上がるはずです。
この低音と高音の規則正しい”波”が四つ打ちのリズムを決めています。
音楽の正体は”波”です。
きっと。
絵の本質が光の”波”なのと同じように音楽の本質も音の”波”だというのが私の持論です。

さらにスネアにも注目してください。
キックやハイハットが1拍ごとに鳴っているのに対し、スネアは2拍ごとに繰り返し鳴っています。
この繰り返し周期の違いがリズムに複雑さを加えています。
試しにスネアも1拍ごとの繰り返しにしてみると、ものすごく単純なパターンになります。
異なる繰り返し周期を重ねたり変化させることが複雑な波を作るコツです。
拍に限らず、小節単位でも変えてやると、もっと複雑になりますよ。

さて、四つ打ちの次はHip Hopの基本パターンです。


BPMは90くらいがいいでしょう。
成人の平常時の心拍数より少し速い程度です。
あくびが出るほどゆっくりでもなく、疲れるほど速くもないラインです。

まずはキックとスネアに注目してください。
基本的に「ドドタッドドタッ」と繰り返します。
ですが、三拍目のキックが一つ前にずれていますよね。
これがHip Hop独特のリズムを作っています。
1拍は4つのボタンに区切られていますが、左から1番目で鳴らすととても安定したリズムになります。
3番目で鳴らすと安定はしているけど、1番目よりは動きが出ます。
しかし、2番目と4番目で鳴らすとかなり不安定なリズムになります。
”安定”の中に”不安定”を少しだけ混ぜるとより複雑な波ができるというわけです。
入れすぎると単に不安定なだけになるので注意。
この”前後にずらす”テクニックは、どんなリズムにでも応用できるので、四つ打ちでもいろんなところを前後にずらしてみてください。

オマケにドラムンベースの基本パターンも紹介しましょう。


BPMは170あたりです。
これは人間の限界心拍数に近いとても疲れるテンポですが、体感テンポを遅くするテクニックが使われています。

キックに注目すると1小節に2つしかありません。
これを4つ打ちにしてみると速すぎると感じるはずです。
テンポは速いですがキックの数を減らして間をあけることで体感テンポを下げているわけです。

さらに三拍目のキックを二つ後ろにずらすことで、より間が空き、体感テンポが下がります。

一方で、ハイハットは高速のままです。

こうすることで、高速テンポでも聞き疲れしにくいビートになります。
これは逆も然りで、遅いテンポでも間をつめる事でスピード感を出せます。

これらのパターンと、その仕組みを理解すれば、すぐに自分だけのビートが作れますよ。


例えば、こんな感じとか。


こんな感じとか。

打ち込みに慣れたら音色も変えたりして、こんな感じのを4小節、8小節ごとに変化させてみたり。




指一本で自由自在です。
ボタンをタップすれば誰にでも音を鳴らせます。
特別に必要なのは「好奇心」だけですよ。






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