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2014年11月10日月曜日

欺瞞の閉鎖空間!(アンビエントオクルージョン)

いきなり中二くさいタイトルから始まりましたが、最近はアンビエントオクルージョンについて調べていたりします。
知っていますか?アンビエントオクルージョン、略してアビオク(今、勝手につけた)


アビオクとは英語でAmbient Occlusion
訳すと環境光遮蔽法(かんきょうこうしゃへいほう)みたいなかんじかな?
発音はエンビエントクリュージョンのほうが近いと思いますが、日本ではオクルージョンと表記するようです。
一般の方には、あまり耳慣れない言葉だと思いますが、3D業界では比較的最近の流行りでして、簡単リアルなレンダリング結果が得られる方法のことを指します。

いや、別に3Dの話をここでするつもりはないんですよw

3Dの理論を2Dに逆輸入してやろうというのが、この記事の趣旨でして。
そうすれば簡単にリアルな絵が描けるはずです

そのためには、まずアビオクを理解する必要があります。
アビオクとは「光源を無視して、ポイントがどのくらい環境光を遮られているか」で明度をつける方法です。

例えば球体を描く場合。


何にも陰影をつけない球はこんなかんじですが、これに普通に陰影をつけるとこうなります。


光源があって、その光が遮られているところに陰影がつきます。

一方、アビオクは、こうなります。


一見すると真上から光があたっているようにも見えますが、違います。
ドロップシャドウがつきません。
そもそも光源を頭の中で計算していません。
簡単に言うと、影を付ける部分がどのくらい狭いか、もしくは凹んでいるかを計算しています。
この絵でいうと球と地面が接している部分が狭いので暗くなります。

アビオクだけだと、なんだかぼんやりした絵になりますが、アビオクと普通の陰影を合成するとこうなります。


これだと普通の陰影だけよりぐっとリアリティがでましたね。
それでいて計算量もそんなに増えない。

アビオク、アビオク言っていますが、絵描きの視点から考えると、漫画で使われる輪郭線はアビオクに近いものですね。
二値化されていますけど、狭い部分を太く描くというのは昔からよく使われていました。

ただ、なぜそうするか?という部分は「その方が何かイイから」だったのが、アビオクの理論を調べたら、ようやく腑に落ちました。

これから2Dでもアビオクが流行るかもしれませんよ?


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