"音楽は数学である"とは割と良く聞く。
なら"音楽はプログラムだ"と言っても差し支えない。
Hip Hopのビートをいろいろ試行錯誤するうちに、アルゴリズムが見えてきたので、メモしておく。
まず、ビートに絶対欠かせない音だけで構成するとこうなる。
1小節を16に分けたうちの1(番目)は必ずキックの低音が入る。
そして5と13にスネア or クラップ等の中音が入る。
これがこれ以上簡略化できない基本形。
ここに、いかにキックを配置するかでパターンが変わる。
まず、この1小節を二つのセクションに分けて考える。
分けるポイントはスネアのある5と13。
つまり、14〜4と6〜12までの2つのセクションになる。
スネアの含まれている5と13にキックは配置できない。
この二つのセクションのパターンは”必ず”非同一でなければならない。
要するに、同じパターンを繰り返してはいけないということ。
これは絶対条件。
14〜4のセクションには自由にキックを配置しても構わない。
6〜12のセクション中、6と9にはキックを配置することは出来ない。
12は特殊で、10か11にキックがある場合のみ配置することが出来る。
これらの条件を踏まえると、6〜12のセクションはさらに7、8と10、11、(12)の二つに分けられる。
全ての条件に当てはまる部分だけにキックを配置するとこうなる。
この中からランダムにキックを間引くと、あっという間に”Hip Hopらしい”オリジナルビートが出来てしまうというわけ。
さらに"キックは自由にスネアと置き換えることが可能"という条件を付け加えると、より複雑にできる。
割と簡単でしょ?