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2013年11月6日水曜日

初心者でもわかるプロクリエイトの使い方 2


今回は色えんぴつでスケッチしてみましょう。



前回、鉛筆で落書きする所までやりましたが、今回は色をつけて色えんぴつで、リンゴをスケッチする方法をお教えします。

別にリンゴじゃなくてもバナナでもなんでもいいですよ。
でも、リンゴは誰が描いても、リンゴに見えるので簡単です。
実物じゃなくても、ネットで画像検索してもかまいません。
休日を、iPad片手にスケッチして過ごすのも優雅でいいんじゃないでしょうか?

では、新規にキャンバスを作成してください。
手順は前回同様です。

そうしたら、前回と同じくブラシにHB鉛筆を選んでから、今回は、色を選んでいきます。


画面右上にある四角いアイコンをタップすると、色を選ぶウィンドウが出てきます。
色を選ぶ手順は、中段あたりにある虹色のスライダーで、色の種類(赤、黄色、緑、青、紫等)を選んでから、上段にある四角い部分をドラッグ(指をつけたまま動かす事)します。
縦軸は明るさ、横軸は色の鮮やかさになっています。
他にもスライダーや四角いマスがありますけど、とりあえず、今は必要ありません。

上の画像のような薄い赤を作って、下絵を描きましょう。


ちょっと薄いのでわかりにくいですが、リンゴっぽい形になれば、十分です。
リンゴはいびつな形をしているので形が多少変でもそれっぽく見えます。
逆に単純な丸にしてしまうと、おかしく見えてしまうので、しっかりリンゴを観察して描いてください。

形が描けたら、次は全体に色を塗っていきます。


さきほどの色よりすこし濃いめのピンクを作って、塗っていきます。


ただ塗るだけじゃなく、こんな感じにリンゴのヘタの部分から放射状に広がっていくストロークで短い直線を描いていきます。
線をぐしゃぐしゃと往復させずに一方方向から規則正しく引くと上手くいきますよ。
こうすることでリンゴに立体感が出てきます。
線を描く練習にもなりますから、一本一本、ゆっくり丁寧に描き込んでください。
そのとき注意するのが『手首を動かさない事』です。
これだけの線を手首を使って描くと、間違いなく腱鞘炎になりますので、気をつけてくださいね。
肩で描くことを意識して練習しましょう。


全部を塗るとこんな感じです。
これだけでも、なんとなくリンゴに見えますね。
慣れないうちは、これで完成にしても十分でしょう。

でも、今回は、もう少し手を加えていきますよ。


今度は黄色を作ります。


リンゴの熟してない色ムラを表現するために、黄色を描き込んでいきます。
ヘタの周りとお尻の方に黄色が残っていることが多いようです。


次に黄緑を作ります。


リンゴのアオい部分と、隠し味的に所々に黄緑をのせていきます。
これで、ベースは塗り終わりました。
さっきの赤一色より、色が増えて、よりリンゴっぽくなりましたね。

基本的に、絵というのは『色が多ければ多いほど奇麗に見える』んです。
といっても虹色の配色にすればいいというわけではなくて、微妙なグラデーションが美しさの秘密です。

さて、これでも初心者には立派なものですが、もう少し手を加えていきましょう。


少し濃いめの赤を作ってリンゴの色の濃い部分を塗っていきます。


少し暗めのオレンジを作ってヘタを塗っていきます。


ヘタの部分は小さいので拡大して描きましょう。
拡大の仕方は、画面に親指と人差し指をつけて、広げるような動きをすると拡大します。(これをピンチアウトといいます)
縮小するときは逆につまむように動かします。(ピンチインといいます)


再度、黄色を作って熟してない部分を重ね塗りしていきます。


こうやって、沢山の色を何度も塗り重ねていく事で、絵に深みが出てきます。


さらに鮮やかな赤を作って重ねます。


最後に、少し暗めの赤を作って絵にメリハリをつけます。
かなりリンゴらしいリンゴになりましたね。
ここまで描き込むだけでも初心者には結構大変な作業だと思います。
お疲れさまでした。

…これ以降は、中級者向けなので「へー、iPadで、こんなのも描けるんだ」くらいの気持ちで読んでみてください。


ここから先はスポイト機能を使って色をのせていきます。
スポイトとは、画面上の指定した一点の色を拾う機能です。
カラーウィンドウの左上にあるスポイトのアイコンがそれです。
アイコンをタップすると画面上にサークルが出るので、それをドラッグして目的の色を探してください。
指を離すと、その場所の色を拾います。

このスポイト機能を使って、中間色を拾い、それをさらに塗り広げていくのが、次の行程になります。


ここまで塗ったら、輪郭を消しゴムで消して形を整えます。
テカリを表現するハイライトも入れておきます。


これでリンゴの部分はほぼ完成です。
次は、リンゴが置かれた地面の部分を描きいれます。


これで、ぐっと存在感が出ましたが、なんとなくリンゴと影がバラバラで、リンゴの切り抜き写真を貼付けたような印象です。
どうしてそうなるかというと、光の反射が考えられていないせいです。


そうゆうときは、リンゴと影の部分にお互いの色を薄く重ねます。
そうするとなじんで、より存在感がでます。

後は、全体の色を微調整して一応、完成です。


もうどこから見てもリンゴです。
しかも美味しそうな!

ここまで描くのは、実は見た目ほど難しい事ではありません。
必要なのはテクニックよりも「もっと、もっと美しくしたい」という気持ちです。
今までの過程のどこでも”完成”にして終わりにしても良いんですが、「もっと」という気持ちが、ここにつながっているんです。

もちろん、この後ももっと手をいれてさらに美しくすることも可能ですよ。
それがデジタルの最大の利点ですね。

次回は、レイヤーについて書きたいと思います。





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