発表が現地時間の３月７日だそうです。
てことは日本では３月８日ですね。
いろいろな噂が飛び交ってますけど、正直そんなものには興味がないです。
ただ解像度については、ちょっとどうかなって思います。
現行の４倍の解像度になるという噂がありますけど、はたしてそうなるでしょうか？
そりゃ普通のユーザーにしてみれば「iPhoneであんなに綺麗になったしiPadでも！」って思うでしょうけど、どうかな？
あれはiPhoneサイズだからこそ意味があったわけでiPadサイズになるとちょっと話が違ってきます。
そもそも４倍の解像度になって得をすることがあるのでしょうか？
まあ、確かにフォントは綺麗になるでしょう。
アイコンもあれはもともととんでもない大きさの画像サイズなので綺麗に見えるでしょう。
しかし2048×1536ですよ？
1024×768の4倍ですから。
そんな高解像度デスクトップPCでもまだほとんど無いですよ。
今主流のフルHDでも1920×1080です。
それでも１５インチレベルですよ。
「解像度が高いほうが綺麗じゃん！」なんて単純な話じゃないです。
たとえばWEBを表示させたとしたらフォントは綺麗ですけど、画像は変わりません。
むしろフォントとのギャップでより荒く見えるでしょう。
「でもiPadに最適化されたサイトなら…」
そんな巨大サイズの画像を採用してたらとんでもなく重いページが出来上がります。
単純にiPadで表示していた大きさの画像をiPad3用にしたら約４倍のサイズになります。
（圧縮で多少変わるでしょうが）
ページの容量はほとんどが画像なので通信時間が３倍くらいかかるでしょう。
webだけじゃないです。
「動画再生はフルHDで楽しめる！」
いやいや、動画容量が映画一本でどのくらいになるか知ってますか？
２時間で大体５GBですよ。
６４GBのiPadでも１２本もいれたらパンパンです。
高圧縮にすれば、もっと入りますが逆に画質わるくなります。
そもそもフルHD動画なんて再生したらものすごい勢いでバッテリーなくなりますよ。
解像度が高くなればそれだけCPUを酷使しますから。
「電子書籍が見易くなる」
たしかに文字だけの電子書籍なら綺麗になると思います。
しかし、液晶のバッテリー消費は画素数に比例します。
何でかというと画素の光を変えるのに大部分の電力を消費するからです。
バックライトの電力消費は一定ですが画素が増えると光を遮る動作に使う電力が増えます。
綺麗に見えてもバッテリーの持ちは悪くなります。
「でも、アプリなら…」
って思いますか？
アプリ製作者の側からいっても良い迷惑にしかならないと思います。
iPad3対応にしたら、画像を高解像にしなければなりません。
ベクター形式で作られているボタンや簡単なインターフェイスならお手軽に綺麗になるでしょう。
しかし複雑な画像を表示したいときには、高解像度のビットマップ形式の画像を作ることになり、より手間隙がかかることになります。
アプリ容量も増えてしまうでしょう。
じゃあ３Dゲームなら関係ないって思いますか？
それも間違いです。
たしかにポリゴンのエッジは滑らかになるでしょう。
しかし張られているテクスチャはビットマップです。
iPad3対応にしたらとんでもないサイズになり今以上にメモリを圧迫します。
そもそもこんな高解像度で３D表示をするなんて処理速度が追いつくのでしょうか？
モデルの頂点数は変わりませんが、レンダリング時間は解像度に比例します。
とまあ、ざっと問題点をあげましたが、現実的に考えて処理速度とバッテリー消費を考えたらレティナ化はあり得ないと私は思います。
「その不可能を可能にするのがアップル」
となれば、いいですよ。
しかし、現実的に考えて2048×1536は少々無茶です。
液晶は画素欠けも起きますし、神経質なユーザーからのクレームも増えるでしょう。
価格もiPad2よりそれほど値上がりしないようですし、コスト的にも不可能では無いでしょうか？
数々のリーク写真といわれている証拠がレティナ化を裏付けているように思えますが、みなさんiPhone5のことはすっかり忘れてしまったのでしょうか？
あのリーク写真の数々はなんだったのでしょう？
現実的に考えるならもう少し解像度を抑えて二倍程度にするとか液晶サイズを大きくするという手に出るかもしれません。
大胆に解像度据え置きになるかもしれません。
かのゲームウォッチやゲームボーイで有名な横井軍平さんはこう言いました。
「家庭用ゲーム機はアイデア不足。アイデア不足の逃げ道はCPU競争であり色競争しかないものだ」と。
同じことがタブレット端末にも言えるのではないでしょうか？
はたしてどうなるか８日まで待ちましょう。
私の考えが間違っていたらそれはそれで嬉しいです。
レティナ化しなくてもiPad3買いますし。
