ラベル

2011年8月2日火曜日

SketchBook Pro -ブラシエディタ編2-


では、詳細設定の解説をします。


一番上の『Soft』『Solid』『Hard』はエッジのボケ具合です。
ソフトが一番ボケてハードが一番シャープです。
ソリッドは中間です。

ソフト

ソリッド

ハード


右上にあるアイコンをタップすると『簡易表示』

次に各スライダーを解説します。

『Radius』(レイディアス)訳:半径
Minは最小値、Maxは最大値です。
これはストロークの入りと抜きの部分で強弱をつけるときに設定します。
例えば鉛筆でMinを1.00、Maxを10.00にするとこうなります。
フラットな線にしたい場合はMinとMaxを同じ値にします。
ちなみにスライダーの左右の両端をタップすると一定値刻みでスライダーが動きます。
微調整に便利です。

『Opacity』(オペイシティ)訳:不透明度
これもレイディアスと同じく、入りと抜きで強弱をつけられます。
例えばブラシでMinを0.01、Maxを1.00にするとこうなります。
フラットな線にしたい場合はMinとMaxを同じ値にします。
レイディアスとオペイシティを組み合わせることで、美しい強弱がついた線を描くことが可能です。

『Spacing』(スペイシング)訳:間隔をあける
スペイシングには『Space』(スペイス)訳:均等な間隔 と『Noise』(ノイズ)訳:ランダムな間隔 があります。
スペイスはブラシイメージの間隔を空けます。
例えばスペイスの値を4.0にするとこうなります。
ブラシの形がわかるくらい間隔が離れます。
ブラシの形を生かしたいときに大きくするといいでしょう。

ノイズはランダムに間隔を空けます。
ノイズの値を6.0にしてやるとこうなります。
間隔もランダムなのですが透明度にもばらつきが出るようです。
自然なテクスチャになるので、ざらついた感じを出すのに使えます。

『Rotation』(ローテイション)訳:回転
ローテイションには『Angle』(アングル)訳:角度 と『Jitter』(ジッター)訳:揺らぎ があります。
アングルはブラシイメージの角度を変えます。
例えばアングルを180度にしてやるとこうなります。
ブラシイメージの角度を変える事で線のイメージがまったく違ったものになります。
そのため扱いが難しいです。

ジッターはランダムに回転させます。
例えばジッターを90にしてやるとこうなります。
ランダムなパターンが欲しいときに便利です。

『Squish』(スクイッシュ)訳:圧縮
スクイッシュはブラシイメージを圧縮して別のブラシイメージにします。
例えばスクイッシュ0.00の場合こうなりますが

スクイッシュ1.00にするとこうなります。
(わかりやすいようにスペイスを最大値にしています)
これも予測がつきにくいので扱いが難しいです。
上手く使えばブラシをまったく別のものにしてしまうことができます。

以上でブラシエディタ編は終了です。
ブラシのカスタマイズは難しいですが、プリセットのブラシにほんのちょっとだけ数値を変えてやると自分の求める線が作れたりします。
あとは追加ブラシの充実を待つだけですね。

次回はレイヤエディタ編です。