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2015年4月7日火曜日

今頃になってHTML5について語ってみる

猫も杓子も「これからはHTML5だ!」と言っていたのが、4、5年前、つまりiPhoneが広まり始めたころでした。

その頃の私はFLASHで飯を食っていたのでHTML5とか鼻で笑っていました。
実際、当時のHTML5は大したことが出来なかったし、ブラウザの対応もバラバラ、そもそもメインターゲットであるモバイルデバイスが非力で使い物になるものではありませんでした。

でも、今、改めて勉強すると「あ、これは使えるな」と実感できます。
期待でも願望でも盲信でもなく、実感できるんです。
一番大きい要素はモバイルデバイスの進化です。
HTML5の策定が終わったとかエンジニアのスキルが蓄積されたとか、そうゆうことよりも、やっぱり「制約が少なくなった」ことが大きいです。
かつてFacebookがHTML5ベースのアプリをやめてネイティブアプリに移行したとき、ザッカーバーグが「まだ、その時期ではなかった」と言っていたのが、たった三年前の話ですが「今こそ、その時期がきた」と思います。

たった三年間でモバイルデバイスは劇的な進化をしました。
CPUのコア数は増え、消費電力は少なくなり、メモリは数倍、OSレベルでJavaScriptが最適化され、ブラウザでサポートされるHTML5も統一されてきました。
これなら十分な実行スピードが出せます。

そして、もう一つ、オーサリングソフトの成熟もあります。
今、私が知る限りでも、AdobeのEdge Animate、GoogleのGoogle Web Designer、TumultのHype 3があります。
どれもグラフィカルなユーザーインターフェイスで、タイムラインを使ったアニメーションが作れ、JavaScriptをコーディングできます。
それぞれに長所があって、Edge AnimateはCreative Cloudのアプリ群と連携が取れますし、Google Web Designerは3D機能をサポートしていて無料、Hype 3は物理演算をサポートしています。
専門のエンジニアでなくてもHTML5コンテンツが簡単に作れるようになりました。

もう「FLASHと肩を並べた」と言ってもいい時期かもしれませんね。







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