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2015年4月29日水曜日

iPadはオワコンなのか?

Appleの2015年の第2四半期決算報告を見ると、iPadの販売台数は二年連続で前年割れしているようです。



結果だけ見ると「iPad終わったな」と思わなくもないんですが、本当にiPadはオワコンなのでしょうか?
一般的な感覚から言えば「多少落ち込んだくらいで騒ぐことでもない。現に自分はiPadに満足している」だと思います。
でも、企業的に言えば、成長が止まった時点で、それはもう大ごとなんです。
何かしらの改善策が無ければ緩やかな衰退が始まっていると見なくてはいけません。

さて、どうしてiPadが売れなくなったのでしょうか?
私は三つの大きな理由があると考えています。
一つ目は、iPhoneが大型化した点。
iPhoneを大型化したことで、一番割りを食ったのは、他ならぬiPadだと思います。
iPhoneとiPad miniを使っていたユーザーの一部が「iPhone 6 plusがあれば十分かな」と思うのは、自然なことでしょう。

もう一つは、iPadがあまり変化していない点。
実際、iPadはiPhoneほど変化していないのです。
Air2は、たしかに処理速度は速くなったし、重量も軽くなりましたが、液晶サイズや画素密度はiPad3から不変です。
それどころか、iPad mini 3に関しては、指紋認証が付いただけで、iPad mini 2より性能が劣っている始末。
新機種に魅力が無ければ買い替え需要は見込めません。
「ちょっと遅いし重いけど、まだまだ使える」と古いiPadを使い続けている人も多いはず。

そして、三つめは、Apple自身がiPadを持て余している点です。
AppleにとってiPadとは"大画面iPhone"でしかないのでしょう。
その証拠にiPadの新機能は殆どがiPhoneのおさがりで、まったく目新しいものがありません。
その点では、iPadよりMacBookの方が野心的ですね。

この三つの理由を考えれば、iPadの成長が止まったとしても何ら不思議ではないと思います。

それでは、やっぱりiPadはオワコンなのでしょうか?

私はiPad Proがその分岐点になるのではないかと考えています。
iPad Proとは、水面下で開発されていると噂されている大型iPadのことです。
このiPad Proが、単にiPad Airの大画面版でしかなかったとしたら、iPadの市場は、このまま縮小していくかもしれません。

そうではなく、iPadとしての明確なビジョンを持ち、iPhoneとの差別化がなされていれば、iPadは将来、MacBookと並ぶ存在になれると思います。
iPadユーザーとしては、そうなって欲しいですね。








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