ラベル

2012年12月17日月曜日

Procreate1.7で描いてみた 色塗り編


前回で下描きが終わったので、今回は色塗りに入ります。


では、まず線画の仕上げから。
今回はブラシにSketchingのHB Pencilを使いました。
要するに鉛筆です。
InkingのTechnical Penよりも柔らかい線になります。


電球は光源なので線画なしです。
輪郭線というのは現実では”線”ではなくて”影”なので、無いほうが自然に見えます。


仕上がった線画に別レイヤーでベースカラーを乗せていきます。
この段階では、光源からの光の色は考えなくても良いです。
後からいくらでも修正ができますから。
一般的な光の下で見た素材の素の色を塗れば大丈夫です。

…目が怖いw
とりあえず目はおいといて、白熱電球を描きましょう。
その方がライティングの指針になります。


電球は複数のレイヤーを使って描きます。




これらのレイヤーのブレンドモードをLightenのAddにします。
こうするとレイヤーの光+他のレイヤーの光=結果となり、光が加算(Add)される効果を出せます。
レイヤーの光が強いので、光の限界値を超えて白く飽和する感じになります。
ちょっと難しいですね。
こう考えてみてください。
「あなたが”色”として考えているソレは”光”でもある」と。

そのままでは光が強すぎるので、レイヤーのOpacity(不透明度)を調節してバランスをとります。
Opacityの変更はレイヤーのサムネイルを二本指タップして、その後一本指で左右にスワイプです。

微調整して重ねるとこうなります。


良い感じに光り出しました。
でもまだちょっと不自然ですね。
こうゆう場合はハレーションを足してやるといいです。
ハレーションというのは、カメラで強い光を撮影するときにでる淡い光です。
普通の人は光源を肉眼で見たりしませんから、カメラ越しの写真っぽい表現の方が”リアル”だと感じるのです。


ハレーション用のレイヤーを作ってブレンドモードLightenのScreenで重ねます。
ScreenはAddと同じように光を増やしますが、Addよりも効果が強くないので反射光を表現するのに向いています。

全部のレイヤーを重ねるとこんな感じになります。


電球が光り始めましたね。
そしたら、これを参考に陰影とハイライトを軽く入れていきます。
陰影の描き方は以前も書きましたが、ブレンドモードのDarkenのMultiply(乗算)を使います。


そうするとこんな感じになります。
ぐっと雰囲気が出てきましたね。

この段階で、すでにレイヤー数が16枚前後ですが、それでもまったくストレスなく描けます。
処理の重いブレンドモードもかなり使っていますが、全然平気。
iPadで、こんなことが当たり前に出来るのはプロクリエイトだけ。
他のアプリでは、重くて使い物になりません。

さて、それなりに見られる絵になってきましたが、まだ、ものたりない。
次回では、さらに仕上げの段階に入りますよ。

>>Procreate1.7で描いてみた 仕上げ編



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