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2012年12月19日水曜日

Procreate1.7で描いてみた 仕上げ編


今回の仕上げ編で最終回です。
プロクリエイト1.7で追加された便利機能も使って仕上げますよ。



前回の絵に追加で第二段階の陰影と細かいハイライトも付け加えました。


あと、服の色がババくさかったので、もっと若い色にしましたw
色の変え方は以前にも書いたので、そちらを参考にしてください。
アルファチャンネルロックは、ちょっと仕様がかわってレイヤーサムネイルを左フリックになりました。

これでも、十分ですけど、ここからさらに手を入れていきます。
前回はSnapseedを使いましたが、今回はプロクリエイトのみで仕上げたいと思います。
プロクリエイトにはそれだけの機能がちゃんとついてますよ。

では、まず、ランプにエフェクトを追加してみましょう。


ブラシのAbstract(抽象的という意味)のWaveformを使って描きます。
描いたら、ブレンドモードをScreenにします。


なんか神秘的な感じがでて画が派手になりました。

次は、床面を描いてみましょう。


ブラシはTextures(質感とか生地という意味)のWoodを使います。
木目ブラシですね。
白で塗るとネガポジ反転した感じになってしまうので、まず下地を塗ってやります。


黒地の上に木の床の色を塗ります。

これと別のレイヤーに先ほどの木目ブラシでテクスチャーを描きます。


こんな感じ。
このレイヤーのブレンドモードをDarkenのMultiplyにして先ほどのレイヤーに重ねます。


木面っぽくなりましたね。
では、これらのレイヤーをマージして変形させます。
マージのやり方は簡単になって、重ねたいレイヤーサムネイルを二本の指でピンチイン(画像を縮小するときのジェスチャーです)するだけです。


画面左上にあるマウスカーソルアイコンをタップするとこんな感じに変形させることができます。
(画像はわかりやすいようにバックを白塗りしてあります)


人物に合うように、回転縮小させます。
そのあと、さらに四隅の白い丸を長押しして自由変形させ、わずかですが台形にしてパースをつけます。


重ねるとこんな感じです。
ついでに人物の影も描いておきましょう。

木の床っぽく見えますね。
1.7で新しく追加されたレイヤー変形はパースをつけられるようになったので、こうゆう風に立体の平面にテクスチャをはりつけることができるようになりました。


 さて、次はライティングの調整です。
今の色は白熱電球の光の影響を無視した色なので、電球の黄色い光を加えましょう。


まず、こんな色でレイヤーを塗りつぶします。
レイヤーの塗りつぶしはレイヤーサムネイルをタップしてでてくるメニューのFill Layerです。
このレイヤーを一番上に持ってきて、ブレンドモードのLightenのColor Dodgeにします。
こうすると、ScreenやAddのように光を追加できますが、他のモードと違って色彩の薄い暗い部分には影響が弱くなります。


あとは効果の加減を見ながら、レイヤーの不透明度を調節します。
ランプの暖かい光で照らされた感じが出てきましたね。

さて、最後の仕上げです。
このままでもいいんですが、ちょっとデジタル臭い塗りなので、全体にノイズのテクスチャをかけて汚します。
DTMでもよくやる手法ですね。


新規レイヤーにTexturesのGrunge(汚れという意味)を使って、こんな感じに塗ります。
(画像はわかりやすいようにバックを白塗りしています)


これをブレンドモードのContrastのSoft Lightで全体に重ねます。


均一な塗りの表面にざらっとしたテクスチャがつきました。
あとは効果を見ながらレイヤーの不透明度を調節します。

最後に、全体をチェックして細かいところを修正します。


これでようやく完成です。

全体的にグラデーションのライティングやぼかしも入れたいんですが、Procreateにはぼかしフィルタや滑らかなグラデーションを描く機能が無いので、そこはまあSnapseedに譲りましょう。
今はグーグルが買収して無料になっていますからね。
使わないと損ですw
そのうちSnapseedでレタッチする過程も書くつもりです。

今回はできるだけProcreate 1.7の新機能を使うことを考えながらすすめましたけど、やはり「プロクリエイトの完成度は突き抜けているな」とあらためて感じました。

iPadでCGを描こうと思うならこれ以外は考えられない状況です。
他のアプリも頑張って欲しいところですね。



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