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2012年3月18日日曜日

The new iPadで見えたタブレットの限界

The new iPad、新しいiPad、iPad3、まあ呼び方はどれでもいいんですが、もういろいろと限界ですね。

iPad2と比べて重さも厚みも増しました。
スペックに現れない排熱量も増えました。
これらの事実が証明しているのは、モバイル端末の性能の限界です。

かつて「10年後のパソコンのCPUのスペックは100GHzくらいいくよね」と無邪気に思ったのと同じように「タブレット端末もいつかノートPCと同じスペックになってパソコンがいらなくなる日がくるよね」と思う人もいるかもしれません。

でも、限界は意外と早くやってきました。
もうiPad3というかiPad2の時点で限界だったようです。

タブレット端末の三大足かせ、「重さ」「バッテリー」「排熱」これらの問題をクリアできない限り、これ以上の進化は望めないでしょう。
そして、それは並大抵のことではありません。
タブレット端末は「手に持つ」ことが求められるので、1kgのタブレットなんてものは実用的ではありません。
常時アダプターをつけて使うことも想定していませんからバッテリー持続時間も減らせません。
あらゆる部分に触る可能性があるタブレットではCPUファンをつけることもできません。

それでもiPad3は液晶スペックを上げました。
その分、高速なGPUが必要になり排熱量が増え、増えた消費電力量を補うためにバッテリーを大幅に増やし、そのせいで厚みも重量も増しました。
つまりAppleはCPUの性能を上げることを犠牲にして、液晶表示能力を上げることを選んだということです。

去年までは「来年はもっといいハードがでるよ」と何の確証も無しに言えましたが、もうそれも今年で終わりになりそうです。

これからはソフトウェアで勝負するようになるんじゃないでしょうか?
例えばSiriやiCloudのように。
今回iPad3でSiriが使えなかったのも来年のためにとっておいたと考えるのが妥当でしょう。
もうハードウェアは限界に近いので。
むしろ、iPad 3ではななくThe new iPadにした時点で来年は新型を出さない可能性すらあります。
iPod touchに新型がでなかったように。
iPhone5もカメラ性能とLTEくらいしか進化しないかもしれません。

まあ、逆に考えれば、今が買い時とも言えます!
来年、スペックが倍増なんてことは絶対にありえませんから。